電子書籍についての3つの方向性

 Appleは,タブレット用・携帯端末用にゼロからiPhone OSを開発し,iPhoneやiPadを生み出した.Windowsはパソコン用のOSであり,これをベースにしてはうまくいかん,ということらしい.Androidは,開発者,利用者にある程度自由を認めることで,いろんなものに対応しようとして,これはこれで素晴らしいんだけど,これが携帯端末に特化したOS,というのはなんか違和感があるし,Windowsを載せた携帯端末は,いまのところ確かにちょっと使う気にならない.

 まあ,これはOSの話で,全体的な方向性は業界全体で見えてきたように思える.次はこの上に乗っかるコンテンツで,とりわけ電子書籍.電子雑誌はPDFじゃダメなんだよ!~iPadから見えるコンテンツの未来・その2~で書いてある通りで,電子書籍の今は,基本PDFだ.PDFはパソコンで紙文章をとりあえず見るためのもので,書き込みや検索はできるけど,基本は紙以上の機能は持たないのである.PCでは重宝されるけど,やっぱり「電子書籍」と言う以上は,タブレット端末に特化すべきであって,特化してくるんだろう.

 方向性としては,まずはPDFのような基本的なレベルでのフォーマット戦争が起きるんだろう.PDFも電子書籍に特化してくるだろうし,こんな感じで,新フォーマットの画策を新たに図ってくることもあるだろう.特に重要,と言っても要望なのだけど,レイアウト情報が自由に変えられること.OSやハードウェアによって適切なレイアウトに,基本的なレベルで柔軟に,開発者としては簡単に変更出来ること.

 もう,別にフォーマットを作らなくてもアプリケーションにしちゃってもいいのかもしれない.iPadのUSA TODAYは素晴らしい.これこそ電子新聞と呼べるものかもしれない.産経新聞のiPhoneアプリは,これが無料で!と言う部分でとてもインパクトはあったけど,結局紙面のJPEGを配ってるだけで,やっぱり見づらい.iPadでだいぶ見やすくなったけど,有料にしたらどうなるか.

 中間をとって,RSSのような記事を配信するフォーマットだけ作っちゃって,見せるアプリは勝手に作る,というのもいいかもしれない.

 さてさて,どうなる.楽しみ

電子書籍についての3つの方向性” への2件のコメント

  1. 新聞的な情報を取り入れるなら、RSSリーダで十分ですね。
    ただ、
    どうインパクトつけるか、
    どう抽出するか、
    にこだわったものを、そのうちつくってやろうかと・・・しかし、暇が無い・・・

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