iPadはでかいだけ

 iPad,本当にiPod TouchやiPhoneの,画面のでかいやつだ.それ以外,これといって変わりはない.画面回転禁止スイッチが付いたくらい.これは,机の上や膝の上など,平らな部分におくことを想定して作られたものだろう.やっぱり重いし.ちなみにコレは便利だ.

 iPhone OS 3.2のSDKも,基本的にはiPhoneのモノとは変わらない.大きな画面対応で,少し部品が増えたくらい.iPadはUIやタッチパネルがいいよね,といっても,これはiPhoneが発売された2007年にはもう確立されたものだ.

 「やっぱり買ったんでしょ,どこがいいの?」とよく聞かれるけど,困る.特に大きな,技術的な発展がないから.これを聞かれると,最近のAppleや技術動向に詳しい人ほど困るんじゃあないでしょうか.専門家がよくテレビで「雑誌が読めるんです」「ゲームの迫力が!」と言ってるけど,たぶんあれは,一般向けなコメントで,内心はそう思ってないんじゃないでしょうか.これらは従来のパソコンやネットブックでも出来るのだ.

 何が新しいか.それは,「大きいこと」しかない.しかし,iPhoneのUIが大画面対応になった,というところがポイントなんじゃないかと.電子書籍も新しいことではない.回線帯域が大きくなって以来,新聞社をはじめ様々な企業が,この電子書籍,電子新聞を試してきたが,ことごとく失敗している.それは,たぶん,パソコン(特にノート)をターゲットにしてきたから.電子書籍は,今までのデバイスとは相性が悪かった.

 「電子書籍が読めるようになるんです」ではなくて,「やっと,電子書籍を読む気になる実用的なデバイスがでました!」というのがいいところなんでしょう.

 iPadは電子書籍だけじゃなく,メールだって,カレンダーだって,ゲームだって,非常に見やすい.やっぱり大画面だから.iPhoneで培われたUIかつ,大画面でこれらが利用出来るのは,やはり利点が多いし,インパクトが有るのだ.

 画面を大きくするだけで,これだけ売れる.やっぱりAppleの戦略はすごいのである.

 でも,iPadでブログは書けないな…