内閣のHP構築費用は高いのか?

4500万円位と考えて、実際に4500万円あればどのくらいの話になるのか。適当に考えてみた。サーバーの流用なんかはせず、インフラ含め一から構築。4500万円は初期費用で、保守費は含めない。

  • インフラ 1000万 サーバーレンタルとかしないでしょ。1台250万円くらいのもの*2台+ストレージ300万円。ネットワーク周り100万円。電源100万円。ラックぐらいあるだろ。
  • ミドルウェア+ソフトウェアなど 500万(IPS,改ざん検知ソフト,OS,Oracle,開発環境とかかしら)
  • セキュリティー監査 コンテンツ管理システム含め5,000ページあって、そのうちの5%を監査。1ページ3万円+基本料50万として、800万円。こんなに掛かるかな〜。

残り2200万。1人月100万として、22人月。

  • 要件定義 3人月
  • デザイン 2人月 まぁここがひどくて、皆さんお怒りなのではないか。
  • 製造 13人月(おもにコンテンツ管理システムとゲーム部分。パッケージを買おうと思ったが、結局イチから構築というパターン。)
  • テスト 3人月
  • 今までのデータの移動 1人月(3000ページ*300円。適当。)

結構妥当な感じがしてきたが…むしろ、少ない感じもする。どうなんだろうか。どなたか専門の方、教えてください。

 

 

情報科学の面から東日本大震災を振り返る

電子情報通信学会誌の今月号(Vol95,No.3,平成24年3月)は、東日本大震災の特集だった。興味深い話がいくつかあったので紹介する。

*ところどころ、上記の文献からの抜粋も含みます。

東日本大震災における通信衛星 WINDS 等の活用状況

2008年に超高速インターネット衛星 WINDS の名前が「きずな」なんだそうで。下り最大155Mbps(下り)の通信可能。筑波宇宙センターと接続され、そこからインターネットに繋がる。震災当時は岩手県庁本部などに回線提供した。HDTV品質のテレビ会議システムが可能。

東日本大震災とオンラインコミュニケーションの社会心理学−その時ツイッターで何が起こったか−

地震発生から1時間以内に毎分1,200件のツイートが投稿、24時間で「地震」を含むツイートが24万6,075件。サーバーダウンはなかった。

トラウマ的なできごとには「書く」ということで健康が増進する。筆記療法とも言うそうで、つぶやきはそれにあたるのではないか。

特定の検索キーワードを含むツイートを30秒おきに検索・収集するソフトで、TTTというのがある。不安を表すツイートが多い、911の場合は、怒りに関するものが多かった。

オフラインケータイ−通信不能下での携帯電話機による情報収集交換技術−

下記のように、通信不能なケータイをどうやって活用するか。

  • 電子貼り紙「パッシブRFID」の利用。電子マネーですでに実用化されている。
  • 自律測位。端末単体で測位計算をし、情報収集する。
  • アナログFMやワンセグ。

災害に強いネットワークに向けた研究開発

ルーチングなどの仕組みの観点ではなく、基盤設備(ハード)に目を向けたはなし。伸縮性のある管などを使用する。アンテナを小さくする、など。

将来の災害に備えた新たな情報通信技術体系

災害直後3時間の情報通信コンテンツは

  1. 見たことや起こったことの個人による放送型報告
  2. 安否確認などの個人コミュニケーション
  3. 公共情報への能動的アクセス
  4. 公共情報への受動的アクセス

に分けられる。これに足しては、1はSNS、2はSMS、3はHTTP、4はワンセグなど、同報型のパケット通信で実現された。結局のところ、放送網、キャリア、インターネットインフラ全てに対して対策が必要だ。

惑星間インターネットの応用。接続性を前提にせず、接続性があれば通信を完成させる「日和見形ネットワーク」=ノード間の接続に遅延や分断が頻発する環境を想定しておく、という前提のネットワーク。

 

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とまぁ、問題は山積だが、あの日から1年、我々のような技術屋でもできることは何か、改めて考えたい。

iPadはでかいだけ

 iPad,本当にiPod TouchやiPhoneの,画面のでかいやつだ.それ以外,これといって変わりはない.画面回転禁止スイッチが付いたくらい.これは,机の上や膝の上など,平らな部分におくことを想定して作られたものだろう.やっぱり重いし.ちなみにコレは便利だ.

 iPhone OS 3.2のSDKも,基本的にはiPhoneのモノとは変わらない.大きな画面対応で,少し部品が増えたくらい.iPadはUIやタッチパネルがいいよね,といっても,これはiPhoneが発売された2007年にはもう確立されたものだ.

 「やっぱり買ったんでしょ,どこがいいの?」とよく聞かれるけど,困る.特に大きな,技術的な発展がないから.これを聞かれると,最近のAppleや技術動向に詳しい人ほど困るんじゃあないでしょうか.専門家がよくテレビで「雑誌が読めるんです」「ゲームの迫力が!」と言ってるけど,たぶんあれは,一般向けなコメントで,内心はそう思ってないんじゃないでしょうか.これらは従来のパソコンやネットブックでも出来るのだ.

 何が新しいか.それは,「大きいこと」しかない.しかし,iPhoneのUIが大画面対応になった,というところがポイントなんじゃないかと.電子書籍も新しいことではない.回線帯域が大きくなって以来,新聞社をはじめ様々な企業が,この電子書籍,電子新聞を試してきたが,ことごとく失敗している.それは,たぶん,パソコン(特にノート)をターゲットにしてきたから.電子書籍は,今までのデバイスとは相性が悪かった.

 「電子書籍が読めるようになるんです」ではなくて,「やっと,電子書籍を読む気になる実用的なデバイスがでました!」というのがいいところなんでしょう.

 iPadは電子書籍だけじゃなく,メールだって,カレンダーだって,ゲームだって,非常に見やすい.やっぱり大画面だから.iPhoneで培われたUIかつ,大画面でこれらが利用出来るのは,やはり利点が多いし,インパクトが有るのだ.

 画面を大きくするだけで,これだけ売れる.やっぱりAppleの戦略はすごいのである.

 でも,iPadでブログは書けないな…